「赤ちゃんにはちみつをあげてはいけない」という話を聞いたことがありますか?
私は正直離乳食が始まる時に調べて、初めて知りました。
離乳食を始めた時は味付けをしないので、なかなか使うことはないと思いますが、「砂糖を使うより体にいい?」と使ってしまうこともありますよね。
でもはちみつって、いつまで使っちゃいけないのでしょうか。
今回は、
・はちみつをあげてはいけない理由
・はちみつをあげるとどうなってしまうの?
・大人も嬉しいはちみつの栄養素・効果は?
についてご紹介していきます。
はちみつはいつから食べてもいい?
赤ちゃんがはちみつを食べてもいいと言われているのは、1歳を過ぎてからです。
これは厚生労働省でも発表されています。
1歳までの赤ちゃんは消化器官もまだ未熟なため、はちみつで食中毒などを起こしてしまう危険があります。
1歳くらいになると、離乳食も後期のメニューが食べられるようになっており、青魚やお肉も消化できるようになっています。
そのため1歳以降であれば、はちみつをあげても問題ありません。
ですが生クリームは脂肪分が多いので、食べられる量には注意が必要です。
おすすめのケーキの作り方も載せているので、是非参考にしてみてください。
>>生クリームはいつから?1歳の誕生日にケーキを作ろう!【簡単ケーキのレシピ】
はちみつをあげるとどうなってしまうの?
はちみつの中には、ボツリヌス菌という自然の中に多い菌が入っています。
そしてこのボツリヌス菌は、調理の加熱でも殺菌することが難しいほど強い菌なんです。
蜂蜜は、天然のままの非加熱状態なのですが、強い糖の浸透圧による殺菌作用を持っています。
その為に、一般の細菌は蜂蜜中では生きてゆくことができませんが、例外的にボツリヌス菌の「芽胞」は強い殻に覆われており、蜂蜜中でも死滅せずに生き残ってしまいます。
引用:>>蜂蜜のボツリヌス菌について
「食中毒になってしまうなら、加熱すれば大丈夫」と思いがちですが、120℃で4分、もしくは100℃で6時間加熱しなければ殺菌することが出来ないそうです。
20℃違うだけで、こんなにも加熱時間も変わってきます。
100℃で6時間加熱し続けるのも大変ですが、何かに混ぜていると本当に殺菌できているか心配ですよね。
1歳を過ぎてからあげるようにしましょう。
乳児ボツリヌス症とは?
1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べてしまうと、「乳児ボツリヌス症」にかかってしまうリスクがあります。
1歳未満の赤ちゃんは消化器官が未熟だったり、腸内環境がまだ整っていません。
その為、お腹の中にいる腸内細菌がボツリヌス菌に負けてしまい、乳児ボツリヌス症にかかってしまいます。
乳児ボツリヌス症にかかってしまいと、このような症状が出てきます。
便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
引用:>>厚生労働省
はちみつの栄養
「はちみつは乳児ボツリヌス症にかかってしまう危険があるので、食べないようにしよう」と思ってしまうかもしれませんが、1歳以上になると腸内環境も整うので安心して食べることが出来ます。
そして、はちみつは栄養も豊富で大人にとっても嬉しい効果もあります。
カルシウム、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、鉄、パロチン、約22種類のアミノ酸、約27種類のミネラル、約80種類の酵素など豊富な栄養素が含まれています。
引用:>>美甘養蜂園
このように栄養素もありますが、約80種類の酵素もはちみつだけで取れてしまうのは手軽で嬉しいですよね。
ただ美容にも嬉しいビタミンCは、はちみつには含まれません。
その為「はちみつレモン」として食べられることが多いようです。
またはちみつレモン以外でも、はちみつは加熱をしないことがとても大切なんです。
というのも、はちみつを45℃以上に加熱をしてしまうと、栄養素や酵素が壊れてしまいます。
なので、たくさんの栄養素をはちみつから取り入れる場合は、純粋な非加熱のはちみつを選ぶということもとても大切です。
はちみつの効果
はちみつにはたくさんの栄養素が含まれていることが分かりましたが、どのようなことに効果があるのでしょうか。
美容や健康管理にとても嬉しい効果がたんくさんありますよ。
疲労を回復してくれる
はちみつは、単糖類と言って体に吸収されやすい糖分なんです。
その為、すぐに吸収されエネルギーに変わってくれるので、スポーツをしたときや疲労がたまっている時のエネルギー補給に最適です。
また、消化もしやすいので体に負担をかけないというのも嬉しいポイントです。
子供さんの部活や、体力仕事をする時にもおすすめです。
カロリーが低い
はちみつはとても甘いので、カロリーが高いと思いがちですよね。
実は砂糖よりもかなりカロリーが低いので、砂糖の代わりに使うようにしてみましょう。
例えば、砂糖を大さじ3(27g)使うところを、はちみつを大さじ1(21g)にしてみましょう。
大さじだとかなり違いますが、重さにするとあまり変わらないですよね。
ですが、はちみつは砂糖の1.3倍も甘味が強いんです。
そして、砂糖が大さじ3だと105kcalなのに対し、はちみつが大さじ1だと65kcalとかなり違いが出ます。
また、はちみつは血糖値を調整してくれる効果もあり、脂肪がつきにくいという一石二鳥の効果もあります。
単糖類なのでエネルギーにすぐに変わる、そして脂肪になりにくいとダイエットにはおすすめです。
美容にも嬉しい効果
はちみつはダイエットだけでなく、美容にも嬉しい効果があります。
それは保湿効果やニキビケア、シミ・シワを抑制し、抗酸化作用によりくすみも改善しれくれます。
よくパックなどにも「はちみつが使われています」という商品ってよく見かけますが、はちみつが人気な理由が分かりますね。
ただ家で簡単に出来ると言われている「はちみつパック」や「はちみつ洗顔」などもありますが、こちらはあまりお勧めできません。
というのも、はちみつだけではありませんが、食べ物を長時間皮膚の薄い場所に塗ってしまうと、アレルギー反応を起こしてしまう危険もあるからです。
もちろんはちみつを塗ったらアレルギーに必ずなるというわけではありませんが、化粧品などの安全に使えるように加工してあるものを使うようにしましょう。
風邪の対策になる
はちみつには殺菌作用があるグルコン酸や、グルコースオキシターゼという酵素が含まれています。
のど飴にはちみつが使われているのは、この殺菌作用があるからです。
喉の炎症や咳止めにも効果があるので、風邪の時にはちみつの飴を舐めたり、飲み物に混ぜてみるのもおすすめですよ。
他にも花粉症の改善や二日酔いにも効果があるそうです。
赤ちゃんのはちみつについてのまとめ
はちみつは「赤ちゃんに食べさせては危険!」というイメージが強いですが、消化機能や腸内環境が整う1歳以降であれば安心して食べることが出来ます。
はちみつは栄養素や酵素が多く、健康から美容まで幅広い効果があります。
・ダイエットに効果的
・美容(保湿・ニキビケア・シミ、シワ、くすみ)
・風邪の対策になる
・花粉症の改善や二日酔いにも効果的
ただはちみつの成分は、45℃以上に加熱してしまうと壊れてしまいます。
ヨーグルトやパンケーキにかけたり、はちみつレモンなどにして食べるとおすすめですよ。
他にも砂糖の代わりなどにも使ってみましょう。
ついつい多くなりすぎるので、どのくらい使ってもいいのか目安を知っておきましょう。
>>赤ちゃんの塩分の取り過ぎ注意!死亡する可能性も?離乳食に使う塩分の目安