ミルクや母乳を飲ませた後にゲップをさせないといけないということは、子育てをしたことがない方も知っていると思います。
ただ新生児のうちはゲップが出にくく、私は育児で一番始めに悩みました。
ゲップが出てくれないと心配になってしまうと思いますが、出にくいのは本当に始めだけです。
今回は
・ゲップの出し方
・ゲップが出ないとどうなる?
・ゲップが出ない時の対処法
についてご紹介していきます。
新生児はどうしてゲップが出にくいの?
赤ちゃんのゲップが出にくいのは、産まれて間もない時だけです。
新生児のうちは内臓がまだ未発達なため、胃の形も大人とは異なります。
大人の胃といえば、ウチョンと曲がった形を思い浮かべる方が多いと思いますが、新生児の胃は曲がっていないんです。
また大人の胃は、入り口が筋肉によって締まっていますが、新生児は入り口が開いたままになっています。
そのためゲップを出そうとしたときに、空気と一緒にミルクや母乳も一緒に出やすくなってしまうんです。
特に生後1ヶ月半くらいまでは吐き戻しをしやすいので、注意してあげましょう。
一般的には生後5ヶ月くらいになると胃の形も変わってくるので、ゲップをさせなくても一人で出せるようになります。
私がゲップを出すのが大変だった時期は、生後2ヵ月まででした。
生後5カ月にはたまに背中をトントンしますが、しなくても一人で出せるようになっていました。
新生児のゲップの出し方
ゲップの出し方にはいくつかやり方があります。
新生児のうちは首が座っていないので、初めての育児であれば抱っこの仕方も苦戦しますよね。
今回は私が実際にやっいた、ゲップが出やすい抱き方を3通りご紹介します。
どうやってトントンしたら出やすい?
まずゲップを出すために、背中をトントンするやり方からご説明します。
これは出産した病院の1週間検診で、実際に助産師さんから教えてもらった方法です。
まずトントンするところは、背中の胃のあたりです。
トントンする時の力は、少しボフと音がするくらいで気持ち強めにしましょう。
ただ助産師さんによっても力加減は違い、結構強い力でトントンしている方もいました。
頭も揺れますし、強くたたきすぎでも赤ちゃんが可哀そうなだけと私は感じてしまいました。
また、背中を下から上に撫でてあげるのも、ゲップが出やすかったです。
強くたたけば出るというわけではなく、ベテランの助産師さんがやっても出ない時は出ません。
無理に出す必要はないので、力加減には注意しましょう。
ちなみにトントンとナデナデ(擦り上げる)を数回繰り返すようにしていました。
出ない時の対処法も後からご紹介していますよ。
肩に乗せてる抱き方
私が実際にやってみて、一番ゲップが出しやすかった抱き方が、肩に乗せてゲップをさせる抱き方です。
この抱き方だとお母さんと密着し、お腹が圧迫されるのでゲップが出やすくなります。
首がすわっていない時期は、「乗せるのが怖い」という方も多いと思います。
私も怖くてなかなかこの体制にできませんでしたが、自分の首で赤ちゃんを支えるようにすると安心ですよ。
肩に乗せるというよりも、お母さんが前かがみになり赤ちゃんと密着し、そのまま起き上がるという方法もおすすめです。
ここでポイントですが、「お母さんの右肩に乗せるといい」と助産師さんから教えてもらいました。
赤ちゃんの胃の形状上、右肩に乗せたほうが出やすいんだそうです。
向かい合わせの抱き方
次におすすめの抱き方は、赤ちゃんを太ももの上に乗せ、向かい合わせになる抱き方です。
この抱き方は出やすいというわけではないのですが、まだ抱っこが慣れない方でもやりやすい方法です。
片手で赤ちゃんの首を支えてあげ、トントンとしてあげます。
また赤ちゃんの抱き方や体制を変えてあげると、お腹の中の空気が移動しゲップが出ることもあります。
この抱き方で出なかったから次はこれ、と変えてみるのもおすすめですよ。
垂直に座らせる抱き方
次におすすめなのが垂直に座らせる抱き方です。
この抱き方も、お母さんの手でお腹を圧迫してあげるのでゲップが出やすくなります。
少し説明が難しいので、分かりにくかったらすいません。
上に貼っている動画のように抱っこしてあげてください。
まず赤ちゃんが椅子に座るように、お母さんの膝の上に横向きで座らせます。
赤ちゃんが向いている方の手で、赤ちゃんのお腹や胸を支えてあげます。
この時に、赤ちゃんの脇をお母さんの親指で挟むようにし、手首で赤ちゃんの胸を支えるイメージです。
少し赤ちゃんが前かがみになるようにすると、お腹が圧迫されやすくゲップも出やすくなります。
この状態で、背中をさすったりトントンしてあげましょう。
この抱き方はゲップを出す時にもおすすめですが、赤ちゃんの機嫌が悪い時にも是非試してみてください。
グズグズいったり、泣き止まない時にこの抱き方をすると、ピタリと泣き止んだり落ち着いてくれることがあります。
黄昏泣きの時にこの抱き方をかなり使いました。
どうしていいか焦ってしまいますが、黄昏泣きの対処法についてもまとめていますので、是非こちらも参考にしてみてください。
ゲップを出さないとどうなるの?
赤ちゃんのゲップは、プロの助産師さんでも出せられないことがあります。
私は5回やって1回出たらいい方でした。
赤ちゃんのゲップが出ないからといって、長時間トントンしないようにしましょう。
長くても5分くらいで諦めましょう。
出なかった空気は大人と同じように、おならになって体の外に出されます。
赤ちゃんも結構すごいおならをするので、びっくりすることがあります。(笑)
おならがよく出るということは、お腹に溜まっていた空気が出ているということなので、とても大切なことです。
もちろん消化する時にガスが発生するので、全て飲みこんだ空気というわけではないので安心してください。
もし起きてミルクを飲まないということがあれば、まだ胃に空気が残っているということもあるので、その時はゲップが出るようにトントンしてあげましょう。
また胃に空気が残っていると、赤ちゃんを横にしたときに、ゲップと一緒にミルクが出てしまうことがあります。
出る量はその時によっても違いますが、飲んだ半分くらい出てしまうこともあります。
初めて見るときはびっくりすると思いますが、新生児のうちは吐き戻しをしやすいので、体重が順調に増えていれば問題ありません。
ただ吐き戻してしまったミルクが、器官に詰まってしまうこともあります。
詰まってしまうと呼吸ができなくなりますので、飲んだ後は少しの間様子をみてあげましょう。
ちなみに初めてわが子が吐き戻しをしたときは、こんなに出ると思っていなかったので、寝ている母をたたき起こしたことを覚えています。(笑)
新生児のゲップが出ない時の対処法
赤ちゃんのゲップが出ないことで心配なのが、吐き戻しをして器官につまってしまうことです。
ゲップがうまく出せなかった時の対処法についてご紹介していきます。
縦抱きをする
3分くらいトントンしてみてもゲップが出ない時には、縦抱きにして15分くらい抱っこしておいてあげましょう。
縦抱きにしてあげることで、胃の入り口に空気が上がってきます。
空気が上に来ることで、空気だけが出やすくなります。
また新生児のうちは、しゃっくりも出やすくなります。
しゃっくりは横隔膜の痙攣なので、胃が近く始まった拍子に吐き戻しをしやすくなります。
しゃっくりをし始めた時にも注意してあげましょう。
詳しくはこちらを参考にしてみてください。
>>【しゃっくりの止め方】赤ちゃんはしゃっくりが多い理由と対処法
横向きに寝かせる
ゲップがうまく出せなかった時には、横を向かせて寝かせるようにしましょう。
横を向かせることで、例え吐き戻しをしても、器官に詰まりにくくなります。
また吐き戻しを防ぐために、頭を少し高くしてみましょう。
吐き戻し防止の枕があるので、新生児のうちは特におすすめです。
なかなか見かけないと思いますが、私はベテランママさんからお古をもらい知ることが出来ました。
かなりおすすめですよ。
新生児のゲップの対処法まとめ
新生児の胃は未発達の為、ゲップが出にくいのでトントンと背中をたたいてあげましょう。
ただ必ず出さないといけないということはなく、プロの助産師さんでも出せないこともあります。
そんな時は、おならとして体から出るので安心してください。
ただ寝かせたときやしゃっくりが出始めたときに、飲んだミルクを吐き戻して器官に詰まってしまうことがあります。
ゲップが出ない時には、15分くらい縦抱きをしておいたり、横向きに寝かせてあげましょう。
また頭を高くしてあげると履き戻しをしにくくなるので、吐き戻し防止枕もおすすめですよ。
・背中側の胃の近くをトントンする
・背中を下から上に撫でる
・肩に乗せる抱き方、向かい合わせの抱き方、垂直に座らせる抱き方を試してみる
・体制を何度か変えてトントンしてみる
ゲップがうまく出せないのは、生後2ヵ月くらいまでです。
生後5ヵ月くらいになると、1人でゲップが出せるようになります。
絶対出さないと!と無理をしないようにしましょう。
トントン長時間することで、赤ちゃんも疲れてしまうことがあります。
>>赤ちゃんとの生活がスタート!室温から準備するものまでご紹介【まとめ】