私が出産した病院では、カンガルーケアを推奨しているところでした。
病院ではカンガルーケアのメリットを聞きましたが、ネットで調べてみるとデメリットもいくつか載っていました。
病院から「希望しますか?」と聞かれている方もいらっしゃると思いますが、実際にどんなことをするのでしょうか。
今回はカンガルーケアのメリット、デメリットや実際に私がやってみて感じたことについてご紹介していきます。
カンガルーケアとは?
カンガルーケアとは、早期母子接触とも言われ、産まれたばかりの赤ちゃんを胸に抱き、肌と肌を密着させることをいいます。
産まれたばかりと言っても、身長や体重などを計り、綺麗にしてもらってからです。
私は会陰切開だったので、塗ってもらった後に抱っこさせてもらいました。
抱っこすると言っても、出産後は2時間くらい分娩台の上で安静にしておかなければいけません。
座ったり起き上がることもできません。
抱っこすると言っても、胸の上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かせてもらう感じです。
その時に、肌が密着しやすいように胸元を少し開けますが、寒くないように赤ちゃんの上からタオルや毛布を掛けてもらいます。
その状態で面会しましたので、産まれてすぐの写真も撮ることが出来ました。
正確な時間は分かりませんでしたが、30~40分くらいは抱っこさせてもらえていたと思います。
この時間は病院にもよりますが、30分くらいのところもあれば、1時間くらい抱かせてもらえるところもあるようです。
ただこれは赤ちゃんもお母さんも体調に問題がない場合です。
カンガルーケアを希望していたとしても、できない場合もあるということは理解しておきましょう。
カンガルーケアのメリット、デメリット
私は病院で、カンガルーケアの効果について説明してもらいました。
たくさんのメリットがある反面、調べてみるとデメリットもあることが分かりました。
カンガルーケアのメリット
・赤ちゃんへの愛情が強くなる
・赤ちゃんが感染症にかかるリスクが減る
・赤ちゃんの死亡率を下げる
この他にも様々な効果が報告されています。
カンガルーケアの効果としてよく聞かれるのが、母乳が出やすくなることです。
これは赤ちゃんと触れ合うことによって、オキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは愛情ホルモンとも言われており、赤ちゃんへの愛情も強くなります。
お母さんの育児放棄も減少すると言われており、母子の絆が強くなります。
正直赤ちゃんを抱っこさせてもらう機会はありましたが、あまり慣れていなかったので「泣かれたら怖い」という思いのほうが強かったです。
ただ自分の子供は、とても可愛いと感じますよ。
今ではかなりの親バカになりました。
カンガルーケアのデメリット
・赤ちゃんに異常が生じることがある
赤ちゃんを初めて産むというお母さんには、首が座っていない赤ちゃんを抱くのが怖い、扱いが分からない不安からストレスを感じてしまうことがあります。
他にも低体重の赤ちゃんを見て、戸惑ってしまうということもあります。
また、「赤ちゃんに異常が生じる」と聞くと怖いですよね。
どんなことが起きるかというと、赤ちゃんをうつ伏せで寝かせますが、口をふさいでしまいうまく呼吸ができなくなっていたり、に赤ちゃんの体温が下がってしまったりということがあります。
生まれたての赤ちゃんはまだ首も座っていないので、しっかり見てあげることが大切ですが、必ず助産師さんや医師が見てくれていると思います。
ただこのような危険もあるので、カンガルーケアを希望しないということも可能です。
カンガルーケアを希望するときに注意すること
カンガルーケアには、メリットもデメリットもあることを理解したうえで希望する場合にはいくつか意識しておくべきことがいくつかあります。
まず、デメリットでも赤ちゃんに異常が起きる場合があるとご案内しましたが、赤ちゃんの体調に変化がないかチェックしましょう。
例えば赤ちゃんの肌色や呼吸を見たり、口がふさがっていないかをチェックしましょう。
赤ちゃんを抱っこした時から何か変化があった時には、遠慮せずに助産師さんや医師に声をかけましょう。
病院のスタッフさんがずっといてくれるのか、離れる場合にはナースコールなど呼べるようにしてもらえるかを確認しましょう。
また、赤ちゃんの扱いに不慣れな場合には、お母さんがストレスを感じてしまうことがあります。
ずっと抱っこしておかないといけないというわけではないですし、お母さんも産後は疲れています。
私が出産した病院でも「しんどくなったら声かけてくださいね。ずっと抱っこしておかなくても大丈夫ですよ。」と言いやすい環境を作ってもらえましたよ。
実際にカンガルーケアをしてみて
私は病院で説明を受けたときに、絶対にやりたいと感じました。
それは「母乳が出やすくなるから」「母子の絆ができるから」という難しい考えではなく、単純に早く抱っこしたいという思いがありました。
これまで赤ちゃんと関わる時に、扱いが慣れておらず怖いと思うこともありましたが、本当に自分の子供は可愛いと感じます。
私が出産した病院では、ほとんど赤ちゃんと一緒に過ごせる場所だったのですが、出産した時間もあり次の日に赤ちゃんが私の病室にきました。
私が寝ている隣に来たときに、
なんだ、この可愛い生き物は!
同じ人間とは思えない。
と、早速親バカになっていたことを思い出します。(笑)
カンガルーケアを共用するわけではないですが、私はやってよかったなと思いました。
デメリットを聞いて不安を感じた場合には、病院の体制についてもしっかり聞いてみましょう。
まとめ
カンガルーケアは、病院が推奨しているところと、あまりしていないところがあります。
私が出産したところでは、カンガルーケアを推奨している病院でした。
デメリットを聞いて不安を感じた場合には、病院にどのような体制で行われるのかなど、詳しく聞いてみましょう。
また、カンガルーケアは強制ではなく、自分でするかしないかを決めることも出来ます。
初めての出産で不安に思うと、お母さんがストレスを感じてしまうことがあります。
抱っこしておく時間も相談できると思うので、不安がなくなるようにしっかりと病院に相談してみましょう。